特定の病院に所属せず、自身のスキルのみで勝負する個人事業主としてのフリーランス看護師が、現代の新しい働き方として注目を集めている。彼らの仕事は多岐にわたり、人手不足に悩む医療現場のヘルプ、いわゆる代替要員として即戦力を武器にスポット参戦することが珍しくない。自身の得意とする診療科の知識を活かし、必要な時に必要な場所へ現れ、柔軟に動くその姿は、まさに看護業界の救世主といえるだろう。
また、臨床の場を離れた活躍も見受けられる。実際、医療関連の研修運営スタッフとして後進の育成に携わったり、健康関連のコラム執筆や、ツアーナースとして修学旅行に同行したりと、幅広い現場でフリーランス看護師が頑張っている。組織の枠を超えて、私にしかできない看護を提供し続ける生き方は、次世代の看護師たちが目指す新たな道標となっている。事実、フリーランスとして働く時間や場所を自由に設計できるのは、大きな魅力といえる。ただしその反面、自己研鑽を怠れば、仕事が途絶える厳しさもあることは理解しておいた方が良いだろう。
フリーランスとして成功するには、臨床スキルに加え、自分を売り込むセルフブランディングや経営的視点が不可欠だ。一筋縄ではいかないが、その苦労と引き換えに手に入る自由は何物にも代えがたい。自由に働くとなれば、勤務スタイルも柔軟にカスタマイズできる。たとえば、午前中は代替要員として病院で働き、午後は医療ライターとして執筆活動に励むといった、パラレルキャリアを構築することも可能だ。このように組織のルールに縛られず、自分が信じる看護や支援の形をダイレクトに提供できるのは、独立したフリーランスだけの特権だろう。